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『ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏のリチウムイオン電池』おはようございます。
今日の天気は晴れ、最高気温は27度と過ごしやすい1日になりそうです。 朝晩は冷え込んでいますので体調管理にはくれぐれもご注意ください。
本日10月10日は「目の愛護デー」です。 中央盲人福祉協会が1931 (昭和6)年に「視力保存デー」として制定。 戦後、厚生省(現在の厚生労働省)か「目の愛護デー」と改称した。 「10 10」を横に倒すと眉と目の形になることから。 また1963 (昭和38)年のこの日、アイバンクが開設された。
さて本日はノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏のリチウムイオン電池についてのお話です。 長くなりますがご興味のある方はお付き合い下さい。
スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、旭化成の吉野彰名誉フェロー (71)、 米テキサス大学のジョン・グッドナフ教授(97)、米ニューヨーク州立大学のマイケル・スタンリー・ウィッティンガム卓越教授(77)に授与すると発表した。 スマートホンや電気自動車(EV)に搭載するリチウムイオン電池の開発で主導的な役割を果たした。 世界の人々の生活を変え、ITを始め産業の発展に貢献した業績が評価された。
リチウムイオン電池は、小型、軽量ながら多くの電気を蓄えられる革新的な電池として開発された。 1990年代に実用化されると、携帯電話に搭載され、瞬く間に普及。 通信手段や情報伝達のあり方を根底から変え、今のネット社会の到来を支えた。 今もリチウムイオン電池を上回る実用性の蓄電池(二次電池)の技術は確立しておらず、生活や経済活動に欠かせない存在となっている。
リチウムイオン電池が世に出たのは1991年。ソニーが初めて商用化した。 その性能の高さは(電気)を持ち運ぶのが当たり前の生活をもたらし、固定式の電源や配線から人々を解放した。
革新が最も波及したのがモバイル機器だ。 携帯電話やスマートフォンを誰もが持ち歩き、一人一人がネットで繋がり始めると新たな世界が開けた。 ノート型パソコンへの採用も進みそれまで机の上でしかできなかった作業が移動中にも可能になった。
ネット中心にライフスタイルや働き方、産業構造が再構築され、ビジネスのほか文化さえも一変した。 通信インフラの整っていなかった国や地域にもモバイル機器は広がり、インターネットとともにコミニケーションの形を根底から変えた。
リチウムイオン電池は重量あたり、体積あたりのエネルギー密度が高い。 それまで充放電できる蓄電池は鉛電池やニッケル・カドミウム(ニッカド)電池が主流だった。 リチウムイオン電池は小型、軽量でも多くの電気を蓄えられ、利用はモバイル機器にとどまらない。 電気で走る車の実現にも貢献した。
ハイブリッド車などに載るニッケル水素電池に比べ、リチウムイオン電池は数倍のエネルギーを貯められる。電圧も高く出力(パワー)の特性にも優れる。 19世紀から待望されながら実用化に至らなかった電気自動車(EV)の実現にも道を開いた。 2009年には三菱自動車が「iーMiEV(アイミーブ)」の量産化に成功した。
市場は今後さらに拡大に向かう見通しだ。 EVへの搭載量は加速度的に増え、風力や太陽光といった再生可能エネルギー向けの蓄電池システムでも需要が高まっている。 日本企業はリチウムイオン電池の市場で世界を牽引してきた。旭化成を含め材料にも強い。 一方で韓国や中国の台頭で競争が激化し市場環境は厳しさを増している。
日本の素晴らしい技術が世界に認められ誇りに思います。
では本日も頑張って参ります。
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