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『ダイナミックプライシング』と『電子棚札』おはようございます。
今日の天気は曇りのち雨、最高気温は23度ほどで、昼過ぎから雨になる模様です。
本日10月21日は「あかりの日」です。 日本電気協会、日本電球工業会等が1981 (昭和56)年に制定。 1879年のこの日、エジソンが日本・京都産の竹を使って白熱電球を完成させた。 あかりのありがたみを認識する日。
さて本日は「ダイナミックプライシング」と「電子棚札」のお話です。 これは販売状況や季節要因によって変わる需要に合わせ同じ商品・サービスの値付けを柔軟に上下させることです。 ご興味のある方はしばしお付き合い下さい。
需要や繁閑を見て価格を変動させる「ダイナミックプライシング」が小売業界に広がってきた。 家電量販店大手のノジマはこのほど全184店で商品表示をデジタル化した「電子棚札」を導入。 ビックカメラも2020年度中に全店で対応する。 企業や精密なデータ分析をもとに柔軟に値段を上げ下げし、需要を取り込む狙いだ。 消費者にとっては価格面で選択の幅が広がるが、価格が高い時に買う可能性もあり見極めが必要になる。
ダイナミックプライシングは、米国航空大手が1980年代から本格導入を始めた。 ホテルや航空券のように供給量に制限のあるサービス業で売れ残りを防ぐ手段として浸透し、 近年では小売業でも米アマゾンドットコムなどネット通販企業が活用している。 デジタル技術の進展に伴い商品を外部から仕入れて販売する従来型の小売業でも、きめ細かく価格設定できる段階に入ってきた。
電子棚札は、無線通信で商品の価格や商品情報、在庫状況などをリアルタイムで表示する仕組み。 小売業ではこれまで紙の値札を入れ替えてネット通販などと価格競争をしてきた。 通信機能のある電子棚札の導入で、より頻繁に値付けの変更が可能になる。 企業側は収益機会の拡大に加え、人手不足で値札を付け替える作業の手間が省けるメリットもある。
ノジマは18日、プリペイドカードなど一部を除くほぼ全ての商品の値付けを本部からの遠隔操作で変更できるようにした。 大型店であれば1万種類を超える商品の値札を電子化。商品の売れ筋や在庫状況、競合店やネット通販の価格などを総合的に分析し料金に反映させる。
国内の小売大手では家電量販店が先行するが、他の業態でも導入を探る動きが広がる。 ドラッグストア最大手のツルハホールディングスは2月、 経済産業省と共同で賞味期限が迫る商品を値引き販売する実験をし、需給に応じた最適な値付けを検証した。 今後は食品スーパーなどの小売業に導入が広がる可能性がある。
帝人はICタグを使い消費期限が近づいた商品の在庫が多ければ、店にある電子棚札で値下げをするようなシステムを開発。 ドラッグストア大手のウエルシアホールディングスやローソンが2月に試験導入した。
米国ではダイナミックプライシングの導入により収益が3〜7%伸びるとの研究もある。 企業は売れ残りなど機会損失を減らせるほか、在庫の圧縮効果も期待する。
今後はダイナミックプライシングや電子棚札を駆使したシステムが開発されれば、ネットではない従来型の小売業にも明るい兆しが見えそうです。
では本日も頑張って参ります。
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