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『ミスミ、AIで納期革命』


おはようございます。

今日の天気は雨、15時ごろからは雨は止み、曇りとなる模様です。最高気温は12度、最低気温は7度と比較的暖かい1日となりそうです。

本日1月23日は、「ワンツースリー」の日です。

「1-2-3」「ワンツースリー」と読む頃合わせ。

人生に対してジャンプする気持ちを持とうと言う日。

 

 

さて本日の話は「ミスミ、AIで納期革命」のお話です。

少々長くなりますがご興味のある方はお付き合い下さい。

 

ファクトリーオートメーション(FA)部品などを手がけるミスミグループ本社の存在感が際立っている。

人工知能(AI)で瞬時に見積もりを完了させ、板金や金属加工部品の納期を大幅に短縮した。

古い商習慣に革命を起こしたことで顧客基盤を拡大。売上高は4年で6割増えた。

半世紀以上前に商社として誕生したミスミは「デジタルものづくり」の旗手となれるか。

 

「試作部品調達に2週間以上かかっていたが、3日になった」。舌を巻くのは三菱電機で家電開発を手掛ける技術者だ。

空調機器やキッチン家電では何度も試作を繰り返す。そのために設計を変えた金属加工部品を調達するが、納品まで2週間程度かかっていた。

同社は研究開発用の金属加工部品を内製しない。外部の加工業者に頼む際は、仕様の調整や相見積もり等が必要になる。

 

金属部品加工は街工場が手掛けることが多く、古い商習慣が根強く残るとされる。

この煩雑なプロセスを一変させたのがミスミの部品製造受託サービス「メヴィー」だ。

 

 3次元の部品設計データをウェブサイト入力すると、ミスミのAIが図面を解析。数秒で見積もり額をはじき出す。

顧客企業が発注するとすぐさまミスミの協力企業の工場で部品を加工し、最短1日で出荷する。

「家電の製品サイクルが短くなる中で、試作期間の短縮は競争力に直結する」と三菱電機の技術者が話す。

 

ミスミは2016年にメヴィーを開始。板金加工から樹脂成形などへと対応製品を拡充しつつ、システムを改良して納期を短縮してきた。

試作や研究開発など、小ロット生産が求められる現場で人気を博し、今ではトヨタやパナソニックなど3万ユーザが使うプラットホームへと成長した。

 

大野龍隆社長が「デジタルものづくり」この取り組みこそがミスミの業績を押し上げている。

19年3月期の売上高は3319億円となり、4年で6割増えた。

 

転換期は02年、三岐匡氏を社長に迎えたことだった。

事業再生専門家として有名だった三岐氏は単なる商社から脱却するため、製造機能の強化とグローバル展開を推し進めてきた。

象徴が05年に経営統合した精密金型部品メーカーの駿河精機だ。

ベトナムの工場で半製品を大量生産し、静岡市の工場で精密加工する。

少量多品種の受注に応えられるように工作機械を自社開発。

発注システムと生産設備を連動させるなど、データを駆使し、過去8年で生産に要する時間は約10分の1になった。

そこに到来したのがデジタル化の大波だ。

 

ミスミは商社として様々な部品の販売価格を正確に把握してきた。ここに製造受託メーカーの顔が加わり、適切な材料や加工コストも判断できるようになった。

この2つのノウハウを組み合わせてAIを開発し、様々な種類の見積もりと発注が瞬時に可能になるメヴィーが誕生した。

 

小野社長は「1日20万件の部品の発注を受けて製造するプロセスを50年かけて作ってきた。競合が真似するのは容易では無い」と語る。

 

ミスミが目指すのは汎用か特注に限らず製造業の顧客が必要とする部品をワンストップで供給すること。

「短納期」と言う価値を顧客に提供できれば、利益は後からついてくると考える。

 

製造業にもAIの波が着実に来ていますね。

弊社も生産管理システムを導入し、高効率化しようと考えています。


2020年1月23日 09:45 |



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