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『トップ選手はラボ』おはようございます。 今日の天気は晴れ、ところにより曇りで最高気温は16度とこの時期にしてはかなり暖かい1日となりそうです。
本日1月29日は、「昭和基地開設記念日」です。 1957 (昭和32)年のこの日、日本の南極観測隊が南極・オングル島への上陸に成功し、昭和基地を開設した。 この年から翌年にかけては(国際地球観測年)で南極大陸には日本を始め12カ国による観測網が敷かれた。
さて本日は「トップ選手はラボ」のお話です。 少々長くなりますがご興味ある方はお付き合いください。
筋力トレーニングの班分けはポジションでも主力と控えでもなく「遺伝子」。 Jリーグ入りを目指す福島県のサッカーリーグ「いわきFC」は全選手が遺伝子検査を受検し、そのタイプから瞬発系のRR、持続型のXXなど3班に分かれてメニューを作成している。
先天的な速筋、遅筋の発達のしやすさを調べることで怪我の発症リスクを抑える。「個々に合わせて練習の効果を上げられる」と鈴木パフォーマンスコーチ。 筋肉の硬さや疲労の感じやすさなどもわかる体質の「見える化」に引き寄せられ、女子バドミントンの奥原希望選手ら東京五輪のメダル候補にも検査を受ける選手が多い。 練習や体調管理を長年の経験、知恵に頼ってきたスポーツ界にも、デジタルやITが変革を迫る。
ラグビー日本代表にコンディショニング管理システムを提供し、その躍進を支えたユーフォリア(東京・千代田)の橋口寛代表は言う。 「一般人より自己管理が厳しいアスリートは日々の変化がはっきり現れ、可視化しやすい。新技術のラボといってもいい」
スタートアップが集まる(五反田バレー)。LEOMO(リオモ、東京・品川)はアスリートがリアルタイムで動作解析を行えるウエアラブル端末を開発する。 腰、もも、足の甲などに付けたセンサーからデータを取得。蓄積したデータの比較で好不調時の違いを知ることができる。
似た着想から生まれたサプリメントが去年、話題になった。商品開発に生かされたのは、金メダリストやプロ野球ら28競技の500選手から集めた便(べん)だ。 手がけたのはサッカー元日本代表の鈴木啓太氏が起業したAuB(オーブ、東京・中央)。 検体の解析から、アスリートは一般の人と比べて1.5倍ほど多種類の菌を持ち、体に良い働きをもたらすとされる(酪酸菌)の量も約2倍あるのが分かったと言う。
規則正しい食事と睡眠をベースに鍛え抜かれたアスリートには、健康や病気予防のヒントが詰まっている。 「アスリートが社会に役立つ、東京五輪はその分水嶺になる。ただ勝てばいいだけの時代から、国民への還元を求められる時代になる。」
01年に会所し、今世紀の日本のメダル量産に貢献してきた国立スポーツ科学センター。久木センター長は東京五輪後も国が選手強化に予算を投じる意味を訴える。 医療、リハビリ、栄養、心理など他分野で培ってきたノウハウの利用価値は大きい。メダル争いにとどまらない選手強化こそ東京のレガシー(遺産)となりうる。
遺伝子解析によってタイプ別に分かれた育成方法や、 便を利用したサプリメント等、アスリートも日々進化していく必要がありますね。
では本日も頑張って参ります。
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