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『忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ第3弾』


おはようございます。

 

今日の天気は曇りのち雨、夕方17時ごろから雨となる模様です。最高気温は18度ほどとなりそうです。

本日4月17日「職安記念日(ハローワークの日)」です。

1947年のこの日、それまでの職業紹介所が「公共職業安定所」と名前を改めた。現在は「ハローワーク」と言う愛称で呼ばれている。

公共職業安定所は、職業紹介・職業指導・失業保険等、「職業安定法」の目的を達するための事業を無料で行う施設である。

 

 

さて本日は「忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ」第3弾のお話です。

本日がシリーズ第3弾、最後になります。どうぞ皆様お付き合い下さい。

「どんな疫病だろうが戦争だろうが飢饉(ききん)だろうが、これほど多くの人間が、これほど短期間に亡くなった例はない」。

米国の「スペイン・インフルエンザ」被害を詳細にまとめた名著といわれる「史上最悪のインフルエンザ」で著者の歴史学者アルフレッド・W、クロスビーはこう述べている。

だがこの本の原題は「アメリカの忘れられたパンデミック」である。戦争も自然災害後をも上回る人的被害を出したにもかかわらず、人々は忘れてしまったのだ。

 

それは日本も同じだった。「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」を著した歴史人口学者の速水融氏は、

「驚くべきことに、このスペイン・インフルエンザについて、日本ではそれをタイトルとした一冊の著書もなく、論文すらごく少数あるに過ぎない」と語っている。

 

忘れられた理由として、同時期の第一次世界大戦、日本では数年後の関東大震災により記憶の片隅に追いやられだと指摘されている。

さらに大きな要因として、インフルエンザの致死率が低かったことも影響していると言う。

 

「スペイン・インフルエンザ」の全流行期を通じての致死率は2%程度だった。

21世紀に出現した重症性呼吸器症候群(SARS=約10%)、中東呼吸器症候群(MERS= 30%超)と比べても格段に低い。

 

クロスビーは「概して我々は、死亡率は低いが早晩自分たちが関わることになるはずの現実的な病気より、自分たちがほとんど罹(かか)りそうもない高い致死率を持つ病気の方にずっと恐怖を抱くものである」と書いている。

 

「史上最悪のインフルエンザ」の訳者で、米疾病対策センター(CDC)に在籍経験がある仙台医療センターの西村秀一ウィルスセンター長は、

「インフルエンザの怖いところは一度にたくさんの人が感染すること。致死率が低くても感染者の数が多ければ死者の絶対数は多くなる」と警告する。

 

致死率が高く、すぐに重篤になる場合は患者は動き回れず、感染は簡単に広がらない。大半が軽症で済む感染症こそ警戒すべきだと言う。

現在世界を苦しめている新型コロナウィルスと類似した面は多い。

 

では、私たちは100年前パンデミックから何を学ぶべきなのか。

 

西村氏は「脅しすぎは良くないが、パンデミックは第2波があり得る。冬に来ると被害が大きい。為政者、行政は腹をくくって医療体制などの準備を進めておくべきだ。

今はそのための時間をもらっていると考えた方がいい」と話す。

そして「コロナと言う一時被害を防ぐのが大事だが、それによる経済的な二次被害で死者を出しては元も子もない。貧困者などの手当ての大切さも教訓」と言う。

 

人類とウィルスとの戦いは、両者が存在する限り永久に繰り返されます。

過去の教訓を生かし第二波への備えを進めておく必要がありますね。

 

では今週もラスト、頑張って参ります。


2020年4月17日 09:45 |



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