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『忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ第1弾』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れ、ところにより曇り、最高気温は21度となり過ごしやすい1日となりそうです。

 

本日4月15日は「ヘリコプターの日」です。

全日本航空事業連合会は1986年に制定。

ヘリコプターの原理を考え出したレオナルド・ダ・ビンチの1452年の誕生日。

ヘリコプターの重要性をPRし、第二の空の足として認識してもらうことを目的としている。

 

 

さて本日のお話は「忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ」第1弾のお話です。

 

100年前、スペイン風邪と呼ばれ、世界中を恐怖のどん底におとしめた、インフルエンザ。

死者は何と最大1億とも言われています。かつてはウィルスの認識も無く、また治療薬のワクチンなど無かった時代でした。

現在、新型コロナは有効なワクチンが無い今、その恐怖が現実になろうとしています。

はたして過去の教訓を生かし乗り越えていけるのか。

 

ご興味のある方は少々長くなりますが以下、お付き合い下さい。

 

 

およそ100年前、人類は史上最悪と言われる感染症パンデミックを経験した。「スペイン風邪」とも呼ばれた新型インフルエンザだ。

世界人口の3分の1から半数近くが感染。死者は5000万人〜8000万人、最大で1億人と言う説もある。

この「ウィルスとの世界大戦」の歴史は、今猛威を振るう新型コロナウィルスに対処するためにあたり、多くの示唆を与えてくれるのではないだろうか。

 

それは1918年3月、米国カンザス州の陸軍基地で始まった。インフルエンザの症状を訴える兵士が続出。

「3月だけで233名の肺炎患者が出、うち48名が死亡していた。」

(アルフレッド・W・クロスビー「史上最悪のインフルエンザ」)。だがこの出来事は特段注目されることはなかった。

 

ところが、その後も米国各地の兵舎、学校、工場などで集団感染が発生した。

春には世界各地でも同様の感染が見られた。第一波と言われる感染爆発だが、真の発生時は米国以外の可能性もあり、不明のままだ。

 

ときは第一次世界大戦のさなか。米国から毎月数十万人の兵士が欧州に渡っており、感染者を含む軍隊は「ウィルスの運び屋」となった。

大人数が密集する兵員輸送船、塹壕(ざんごう)や兵舎は格好のウィルス培養の場となり、5月ごろから西部戦線、夏には欧州全域で感染が広がった。

 

感染はアジア、アフリカ、南半球に飛び火し、秋以降に世界的なパンデミックとなる。第二波である。

軽傷者の多かった第一波より格段に致死率が高かった。

「病性多くは重症にして珠(こと)に肺炎等の合併症多く、又(また)時に電撃性なるあり」。(内務省衛生局編)

健康な人が発症12時間以内に死亡するケースが多数報告された。

 

米国では工場労働者が大量欠勤し、医療関係、警察、鉄道などでも感染が広がり、公共サービスが低下した。

病院は満杯になり、各地で棺桶が足りなくなった。

欧州戦線では対峙していた全兵士の半数以上が感染。

「軍隊にありては其(そ)の戦力の殆(ほとん)ど4分の1を失いたるものであり」と言う惨状で、米軍では大戦で戦死した約10万人の半数近くがインフルエンザによる病死だった。

 

大戦の総戦死者の6割(約1000万人)が戦病死で、その3分の1がインフルエンザの原因とされており、戦争の終結を早めたと言われている。

交戦国は感染爆発を秘匿し、中立国のスペインに関する報道が先行したため、「スペイン・インフルエンザ(日本では一部新聞が風邪と表記)」と呼ばれた。

 

第二波は12月には収束したが、1919年初頭から春にかけて第3波が襲いかかり世界をなめつくした。

各地の死者は欧州で230万人、インド1850万人、米国68万人、アフリカ238万人、中国400万〜950万人、日本39万〜45万人と言われている。

人類史上これまで大発生したいかなる病気よりも多くの人々を死に至らしめた」。

 

高齢者よりも18歳から30歳代後半までの若年、壮年層の犠牲者が多いのは特徴だった。

パンデミックは翌20年まで続いたが、感染者数と致死率は格段に縮小し、季節性のインフルエンザとなった。

当時はウィルスを押さえ込む特効薬もワクチンもなく、収束は多くの人が一定程度の免疫を獲得したためとも言われているが、確かな事はよくわかっていない。

 

驚く事に治療薬が出来たから、終息した訳では無かったのですね。現代医学では全く同じ事になるとは思えないですが、やはり一刻も早いワクチン開発が待たれます。

 

では今週も頑張って参ります!

 

 


2020年4月15日 09:50 |



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