シンカ工業マシニングセンター・機械加工・製缶加工ステンレス・アルミ・スチール溶接

ブログ

.
ホーム > ブログ > 『絶対悲観主義の勧め』

『絶対悲観主義の勧め』


おはようございます。

 

今日の天気は快晴、最高気温は24度となりかなり暖かい1日となりそうです。

また週末にかけては最高気温は29度となるため、真夏日に近い暑さとなりそうです!

 

 

本日4月29日「昭和の日」です

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」国民の祝日。

1989 (昭和64)年1月7日の昭和天皇崩御の後、それまでの天皇誕生日である4月29日を「生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日」として「緑の日」とすることになった。

しかし、実際に制定された法律では、昭和天皇を偲ぶと言う趣旨は盛り込まれなかった。

このため、「昭和の日」に改称する法律案が超党派の国会議員により提出され、数度の廃案の後に2005年に成立、2007年より4月29日を「昭和の日」とし、みどりの日は5月4日となった。

 

 

さて本日のお話は「絶対悲観主義の勧め」のお話です。

 

先日に引き続き、一橋大教授、楠木健氏のお話です。

「絶対悲観主義」物事が自分の思い通りにうまくいくと言う期待をなるべく持たないようにすること。

自分の思い通りにならない事が当たり前で、思い通りになる事があったとしたらそれは例外。といった考え方です。

お客様や相手に対するものの考え方、とても響くものがあります。

 

少々長くなりますがご興味のある方はお付き合いください。

 

 

 

仕事にはコントロールできる事とできない事があり、コントロールできない事を無理矢理コントロールしようとするとロクなことにはならない。

だとすると、ここから2つのポイントが見えてくる。

 

第1に、何をどこまでコントロールできると考えるか。

仕事の中身やそれを取り巻く状況、能力や持ち味に合わせて、どこまでコントロールでき、どこを所与の条件として受け入れるか。

この見極めに個性や仕事のセンスが如実に現れる。

仕事上での重要な成長の1つは、見極めが早く的確になると言うこと。自分でコントロールできると自信を持てる領分が大きくなることもまた成長である。

 

第2に、仕事ではその人に固有の哲学が問われる。仕事はお客(自分以外の他者)に対する価値提供に他ならない。

ところがお客さんばかりはコントロールが効かない。哲学がものを言うのは、コントロールできないことに直面した時だ。

 

僕の仕事哲学を一言で言うと「絶対悲観主義」。物事が自分の思い通りにうまくいくと言う期待をなるべく持たないようにする。

何事においても「まぁ、うまくいかないだろうな...(でも、ちょっとやってみるか)」と構えておく。

こういうマインドセットを絶対悲観主義と呼んでいる。

 

ベルナール・フォントネル(フランスの思想家)はうまいことを言う。「幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待することである」。

これだけ多くの人がそれなりに利害を抱え自由意志で動いている。自分の思い通りにならないのが当たり前で、思い通りになることがあったとしたらそれは例外だ。

いくら経験を重ねても勝率は大して上がらない。それでも負け方は確実に上手くなっていく。

年季の入った人には負け方が実に綺麗な人がいる。僕はこういう人を信用する。「負け戦、ニヤリと笑って受け止める」。これが本当のプロだ。

 

絶対悲観主義が優れているのはその運用が著しくシンプルなこと。やるべき事はマインドセットのつまみを悲観方向に回しておくだけ。

事前に成功を前提とするからリスクを感じるのであり、絶対悲観主義に立てばリスクから解放される。

主観的にはリスクがないからフルスイングできる。で、だいたい空振りする。それでもバットを振らないことには始まらない。

 

邪魔になるのはプライドだ。

プライドは大切だが、それはある程度の成果を出し実績を積んでからの話。

「自分はまだ何者でもない」と言う認識からスタートするに越した事は無い。

若者にこそ絶対悲観主義の構えを進めたい。気軽にフルスイングし、どんどん空振りする。

若者の特権は「これから先が長くある」ではなく「まだ何にも無い」と言うことにある。

 

 

自分の思い通りにならないのが当たり前、自分はまだ何者でもない(何にも無い)との認識を持って、謙虚に日々精進していきます!

 

では本日も頑張って参ります。


2020年4月29日 10:43 |



Copyright (C) SINKA KOUGYOU All Rights Reserved.
​ ​