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『絶対悲観主義の勧め』


おはようございます。

 

今日の天気は快晴、最高気温は24度となりかなり暖かい1日となりそうです。

また週末にかけては最高気温は29度となるため、真夏日に近い暑さとなりそうです!

 

 

本日4月29日「昭和の日」です

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」国民の祝日。

1989 (昭和64)年1月7日の昭和天皇崩御の後、それまでの天皇誕生日である4月29日を「生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日」として「緑の日」とすることになった。

しかし、実際に制定された法律では、昭和天皇を偲ぶと言う趣旨は盛り込まれなかった。

このため、「昭和の日」に改称する法律案が超党派の国会議員により提出され、数度の廃案の後に2005年に成立、2007年より4月29日を「昭和の日」とし、みどりの日は5月4日となった。

 

 

さて本日のお話は「絶対悲観主義の勧め」のお話です。

 

先日に引き続き、一橋大教授、楠木健氏のお話です。

「絶対悲観主義」物事が自分の思い通りにうまくいくと言う期待をなるべく持たないようにすること。

自分の思い通りにならない事が当たり前で、思い通りになる事があったとしたらそれは例外。といった考え方です。

お客様や相手に対するものの考え方、とても響くものがあります。

 

少々長くなりますがご興味のある方はお付き合いください。

 

 

 

仕事にはコントロールできる事とできない事があり、コントロールできない事を無理矢理コントロールしようとするとロクなことにはならない。

だとすると、ここから2つのポイントが見えてくる。

 

第1に、何をどこまでコントロールできると考えるか。

仕事の中身やそれを取り巻く状況、能力や持ち味に合わせて、どこまでコントロールでき、どこを所与の条件として受け入れるか。

この見極めに個性や仕事のセンスが如実に現れる。

仕事上での重要な成長の1つは、見極めが早く的確になると言うこと。自分でコントロールできると自信を持てる領分が大きくなることもまた成長である。

 

第2に、仕事ではその人に固有の哲学が問われる。仕事はお客(自分以外の他者)に対する価値提供に他ならない。

ところがお客さんばかりはコントロールが効かない。哲学がものを言うのは、コントロールできないことに直面した時だ。

 

僕の仕事哲学を一言で言うと「絶対悲観主義」。物事が自分の思い通りにうまくいくと言う期待をなるべく持たないようにする。

何事においても「まぁ、うまくいかないだろうな...(でも、ちょっとやってみるか)」と構えておく。

こういうマインドセットを絶対悲観主義と呼んでいる。

 

ベルナール・フォントネル(フランスの思想家)はうまいことを言う。「幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待することである」。

これだけ多くの人がそれなりに利害を抱え自由意志で動いている。自分の思い通りにならないのが当たり前で、思い通りになることがあったとしたらそれは例外だ。

いくら経験を重ねても勝率は大して上がらない。それでも負け方は確実に上手くなっていく。

年季の入った人には負け方が実に綺麗な人がいる。僕はこういう人を信用する。「負け戦、ニヤリと笑って受け止める」。これが本当のプロだ。

 

絶対悲観主義が優れているのはその運用が著しくシンプルなこと。やるべき事はマインドセットのつまみを悲観方向に回しておくだけ。

事前に成功を前提とするからリスクを感じるのであり、絶対悲観主義に立てばリスクから解放される。

主観的にはリスクがないからフルスイングできる。で、だいたい空振りする。それでもバットを振らないことには始まらない。

 

邪魔になるのはプライドだ。

プライドは大切だが、それはある程度の成果を出し実績を積んでからの話。

「自分はまだ何者でもない」と言う認識からスタートするに越した事は無い。

若者にこそ絶対悲観主義の構えを進めたい。気軽にフルスイングし、どんどん空振りする。

若者の特権は「これから先が長くある」ではなく「まだ何にも無い」と言うことにある。

 

 

自分の思い通りにならないのが当たり前、自分はまだ何者でもない(何にも無い)との認識を持って、謙虚に日々精進していきます!

 

では本日も頑張って参ります。



2020年4月29日 10:43 |




『川の流れに身をまかせ』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れ、最高気温は19度となり暖かい1日となりそうです。

 

 

本日4月28日「ドイツワインの日」です。

日本ドイツワイン協会連合会が2012年に制定。

German WineとGolden Weekの頭文字が同じであることから、ゴールデンウィークに入る前日を記念日とした。

 

 

さて本日のお話は「川の流れに身をまかせ」のお話です。

 

このコロナ騒動の殺伐とした時期に響きました。

頑張ってもどうにも出来ない事もあると思います。

川の流れに身を任せてみても良いかもしれませんね。

 

以下ご興味の有る方はお付き合い下さい。

 

 

コントロールできないものをコントロールしようとする。ここに不幸の始まりがある。コントロールできないことについてはジタバタしないに限る。

世の中には「どうしようもないこと」と言うのがある。

 

新型コロナウィルスはその最たるものだ。

普通の人ができる事は限られている。手洗いやマスク着用など公衆衛生のための基本動作を徹底する。不要不急の外出をせず社会的距離を確保する。

リモートワークに切り替える。個人情報を積極的に提供する。できることはこれぐらいで、後はどうしようもない。

 

今日のわれわれは人類史上空前の「無痛社会」に生きている。昔と比べて世の中の「理不尽」は明らかに少なくなっている。それはそれで社会の進歩だ。

しかしいつの間にか「なんでもかんでもコントロールできる」と思いあがっていたのかもしれない。

世の中はコントロールできることばかりではない。コロナ騒動はこの当たり前のことを再認識し、生き方を内省する好機だと思う。

 

戦争や疫病と無縁な平時でも、思い通りにならないのが人の世。仕事やキャリアも例外ではない。

仕事に限って言えば自己評価には意味がなく「お客」の評価が全て。

「お客」をコントロールすることができない。つまり仕事と言うのは定義からして思い通りにはならないものなのだ。

 

競争戦略の分野で仕事をしているので「ストーリーとしてのキャリア戦略」を話してくれと言うリクエストを受ける。「計画無用、戦略不要」としか言いようがない。

 

仕事生活は長く続く。若い人であれば、10年、20年後に自分が何を持ってお客に価値を与えられるかわかるわけがない。

キャリアは滑った転んだの経験の中から事後的に見えてくるものだ。だとしたら、時々の自然な流れに逆らわず流れに乗っていく。キャリアとはそういうものだ。

 

川の流れに身を任せるにしても「良い流れ方」と言うものがある。

目の前にあるお客をきっちりと満足させ、できれば期待以上の驚きを与える。これを日々繰り返し気長に積み重ねていく。これが良い流れ方だと思う。

 

もちろんすぐにはうまくいかない。流れていく過程で思い通りにならないことも多い。

だが自分の土俵で良い仕事をして、お客にそれをどうしても欲しいと思わせることが実績となり、信用となり、自信となる。この3つさえあれば他はどうでもいい。

「一橋大教授、楠木建氏」

 

 

新型コロナウィルスに対しては、もちろん今できる事はしなければならない。しかしやれる事には限界がありジタバタしてもどうしようもありません。

今までのやってきた事、「お客様」への実績が有ると思います。

それを信じて良い流れが来るまで待つのも良いかもしれませんね。

 

では本日も頑張って参ります!

 

 



2020年4月28日 09:25 |




『在宅勤務、つい喫煙に注意』


おはようございます。

 

今日の天気は快晴、最高気温は20度となり暖かい1日となりそうです。

 

 

本日4月27日「駅伝の日」です。

 

1917年のこの日、京都・三條大橋から東京・上野不忍池(しのばすのいけ)までの508キロを三日間かけて走る東海道五十三次駅伝競走が行われた。

 

 

さて本日のお話は「在宅勤務、つい喫煙に注意」のお話です。

 

 

タバコを吸っている方、注意です!

WHOによると、新型コロナウィルスに感染した場合、喫煙は重症化のリスクを高める様です。

タバコは全てにおいて良い事は無いですが、集中治療室への入室や人工呼吸器による管理、死亡のいずれかの状態に陥るリスクも約3倍だと言います。

また重症化のリスクが14倍になると言う別の報告もあるとの事です。

在宅勤務により気が緩みがちで、タバコの本数も増える傾向にあります。より自己管理には気をつける必要が有ります。

 

以下、ご興味の有る方はお付き合いください。

 

 

喫煙者が新型コロナウィルスに感染すると重症化する恐れが高まるとして、世界保健機関(WHO)や日本禁煙学会などが禁煙を呼びかけている。

緊急事態宣言の対象が全国に広がり、外出自粛に伴う在宅勤務中に喫煙が普段より増える人もいる。

専門家は「これを機に禁煙し、リスクの低減を」と呼びかけている。

 

「だめだと思っているけど、ついタバコに手が伸びてしまう」。

福岡市の会社員の女性(33)は、政府が福岡県など7都道府県を対象に緊急事態宣言を発令した翌日の8日から、週2〜3日の在宅勤務を始めた。

それからは1日の喫煙本数が25本と、以前より10本ほど増えたと言う。

勤務していた時も吸っていたが、主に昼休みと業務終了後だった。

「家にいると周りの目を気にしなくていいので、つい吸ってしまう」と苦笑いする。

 

Twitter上でも「在宅でタバコ増えた」「在宅でタバコ吸い放題」などの書き込みが相次ぐ。

「家だとパソコンがフリーズしやすく、イライラして吸ってしまう」と話す会社員の男性(25)も、在宅勤務になってから喫煙回数は2倍に増えた。

 

WHOは3月20日、「新型コロナウィルスに感染した場合、喫煙は重症化のリスクを高める」と注意喚起する声明を出した。

東京都医師会も重症化の予防策として禁煙を訴えている。

呼吸器系疾患の専門家や医療関係者の国際的な組織「国際結核肺疾患連合」は禁煙だけでなく、タバコ会社に製品の製造と販売の停止も呼びかけた。

 

タバコはガンや脳卒中など様々な病気に関わり、煙に含まれる成分は免疫力を低下させる。

歩行など軽く体を動かすだけでも息切れし、せきやたんが続く慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主な原因でもある。

こうしたことから喫煙者は新型コロナによる肺炎が重症化しやすいと言う。

 

中国の研究チームは新型コロナの感染者1099人を調査した結果、喫煙したことがある人は喫煙経験のない人に比べ、重症化するリスクが1.7倍になると報告した。

集中治療室(ICU)への入室や人工呼吸器による管理、死亡のいずれかの状態に陥るリスクも約3倍だったと言う。

喫煙者は非喫煙者に比べ重症化リスクが14倍になると言う別の報告もある。

 

喫煙者は「密閉」「密集」「密接」の3蜜の環境になりがちな喫煙所にも気をつける必要がある。

福井県では6日、福井市内の50代男性の新型コロナ感染が確認された。

男性は、すでに感染が確認されている会社の同僚と喫煙所で接触したことがわかっている。

県の担当者も「喫煙所は3蜜に当たる。タバコを吸って息を吐き出す時に唾液などの飛沫が飛ぶ恐れもあり、注意をしてほしい」と呼びかけている。

 

日本禁煙学会の作田学理事長は「禁煙すれば感染症への抵抗力が回復する。これを機に禁煙してほしい」と話す。

 

 

ほんと、タバコは百害あって一利なし、これを機に禁煙しましょう!

 

では今週も頑張って参ります!

 



2020年4月27日 10:01 |




『国内景気、悪化11年ぶり』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れところにより曇り、昼からは雨が降るところがある模様です。

最高気温は15度と比較的寒い1日となりそうです。

 

 

女優の岡江久美子さん(63)が亡くなりましたね。

またも日本の宝を奪った新型コロナ、怖さを改めて知らされました。

心よりご冥福をお祈り致します。

 

 

本日4月24日は、「日本ダービー記念日」です。

 

1932年のこの日、目黒競馬場で日本初のダービー(東京優駿競争)が開催された。

イギリスのダービーステイクスに倣って。出走は19頭で、優勝したのは1番人気のワカタカだった。

ダービーはもともと、第12代ダービー卿が始めた、ロンドン郊外で開催されるサラブレッド3歳馬ナンバーワンを決めるレースのことで、イギリス競馬界最高の行事だった。

後に、日本を始め世界各国でそれに倣った「ダービー」と言う名前をつけたレースが開催されるになった。

 

 

さて本日の話は「国内景気、悪化11年ぶり」のお話です。

 

新型コロナの影響により、国内需要が急速に消失しています。政府の景気判断も「急速に悪化しており、極めて厳しい状況」との判断で、リーマンショック以上の厳しい状況となりそうです。

主要項目の消費、生産、雇用の総崩れにより、失業者が大幅に増加するとの強い危機感があります。

日本の未来は今後どうなっていくのか。

 

 

少々長くなりますが、ご興味ある方は以下お進み下さい。

 

 

政府は23日にまとめた7月の月例経済報告で、新型コロナウィルスの感染拡大で景気が「急速に悪化しており、極めて厳しい状況」との認識を示した。

「悪化」と表現するのはリーマンショックの影響が残る2009年5月以来ほぼ11年ぶり。

消費、生産、雇用など足元の指数が総崩れの状態で、先行きも「極めて厳しい状況が続く」とした。

 

同日夕の関係閣僚会議で西村康稔経済財政・再生相が報告した。政府は2月まで「緩やかに回復」としていた景気判断を3月に「大幅に下押しされている」に引き下げたばかり。

感染拡大を受け2ヶ月連続で景気判断を下方修正した。

「急速な悪化が続いており、厳しい状況」としていたリーマン危機後の09年2〜4月の景気判断よりも厳しい認識を示した。

 

西村氏は記者会見で「家計や企業の経済活動が急速に縮小する過去に例を見ない、極めて厳しい状況」と述べた。

個別の14項目のうち個人消費、輸出、生産、企業収益、業況判断、雇用情勢の6項目で現状認識を引き下げた。

 

内需の過半を占める個人消費は、判断を2か月続けて下げ「急速に減少している」とした。

3月後半の1日あたりの支出は外食が前年同期日14.2%減、旅行が13.8%減となった。家具などの耐久消費財も売れ行きが落ち込んだ。

 

3月の景気ウォッチャー調査では飲食やサービス関連で働く人の景況感が急速に冷え込み、リーマン危機を下回る過去最悪の水準に沈んだ。

政府は緊急事態宣言の対象を全国に広げて、外出や移動の自粛を徹底するよう求める。

5月の大型連休も新幹線の予約は前年比9割減となっている。

 

製造業にも影響が広がっており、政府は生産の現状認識を4ヶ月ぶりに下げた。

東芝は20日から5月6日まで、工場を含む国内の全拠点の臨時休業を決めた。

地方でも外出自粛で思うように工場稼働できなくなりつつある。需要減と合わせて生産には打撃だ。

内閣府の試算では、世界的な需要減や部品供給の制約で4月の自動車の生産は前年同月から29.1%減る。

 

雇用情勢は失業者が急増している欧米に比べると落ち着いているように見えるが、政府は「弱い動きが見られる」と判断した。

需要の急激な消失を受け、求人数は製造業を中心に減少している。

内閣府がハローワークのオンライン求人票の求人数を集計したところ、4月は23日時点で現在の同期日20%減。2月の12%減、3月の16%減から減少幅が拡大している。

 

関係閣僚会議で配られた資料には「影響が大きい観光・飲食・イベント関連業種での雇用調整助成金の活用がカギ」との一説がある。

失業者が増えることへの政府の強い危機感がにじむ。

 

第一生命研究所の新家義貴氏は「経済の正常化はある程度の時間をかけて段階的に進めざるを得ない。景気のV字回復は難しい」とみる。

 

巷では、自動車や工作機械関連の海外の需要の減少に伴い、前年同月比50%以下の大幅な売り上げ減とも聞きます。

弊社でも5月以降の注文が減少傾向にあります。

今出来る事、社内強化の徹底と既存のお客様の要望に答え、お客様満足度を上げて行きます!

 

では今週もラスト、本日も頑張って参ります!



2020年4月24日 10:00 |




『首相、オンライン帰省を』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れところにより曇り、最高気温は14度となり比較的寒い1日となりそうです。

 

本日4月23日「地ビールの日」です。

日本地ビール協会を中心とする「地ビールの日選考委員会」が1999年に制定、2000年から実施。日附は公募により選定された。

1516年のこの日、バイエルン国王ウィルヘルム4世が発布した「ビール純粋令」により、水、ホップ、大麦・小麦の麦芽、酵母だけがビールの醸造に使用できることとなって、「ビールとは何か」が世界で初めて明確に定義された。

また、この日はドイツの「ビールの日」にもなっている。

 

 

さて本日の話は「首相、オンライン帰省を」のお話です。

感染拡大が止まらない状況で安倍首相はゴールデンウィークの外出自粛を要請した。3月の連休で警戒が緩み、4月に感染者が大幅に増加した教訓があります。

まだまだ接触機会の8割低減を達成していないため、「オンライン帰省」や人と人との接触削減に向けた「10の行動指針」も打ち出しました。

果たして効果がでるのか、以下ご興味ある方はお付き合い下さい。

安倍晋三首相は22日、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために4月末からの大型連休で外出を自粛するよう改めて要請した。

ビデオ通話を使った「オンライン帰省」を呼びかけた。人と人との接触削減は「8割削減」の目標だけを訴え、これまで主張してきた「最低7割」に触れなかった。

 

緊急事態宣言の7日の発売から2週間経過した現在の感染状況を検証する新型コロナウィルス感染症対策本部の会議で語った。

 

首相は接触削減の現状について「都市部で平日6割以上、休日7割以上の減少率だ」と説明した。

まだ目標に達していないとの認識を示し「なんとしても8割の接触機会の低減を実現するべく、感染拡大防止に向けた取り組みを徹底したい」と強調した。

平日の人手を減らすために企業のテレワーク等の取り組みに理解を求めた。「より一層の国民の努力が必要な状況だ」と述べた。

 

専門家会議を打ち出した接触削減に向けた10の行動指針については「日常生活に着目した様々な工夫が詰まっている。今一度行動を見直していただきたい」と語った。

 

緊急事態宣言の早期解除には「今が非常に重要な時期だ」と語った。

外出が増えがちな大型連休を1週間後に控えて「人混みに出かけで自らを接触のリスクにさらしてしまう機会を厳に慎むようにお願いする」と話した。

 

4月に入ってからの感染拡大に関しては3月中旬からの連休で、「警戒が一部緩み都市部から地方へ感染が拡大した事例も発生している」と指摘した。

 

「人との接触を8割減らす10の行動指針」

 

1    ビデオ通話でオンライン帰省

2   スーパーは1人または少人数で空いている時間に

3   ジョギングは少人数で   公園は空いた時間、場所を選ぶ

4   待てる買い物は通販で

5   飲み会はオンラインで

6   診療は遠隔診療

7   筋トレやヨガは自宅で動画を活用

8   飲食は持ち帰り、宅配も

9   仕事は在宅勤務

10  会話はマスクをつけて

 

 

実家などに帰省して、親や地域への感染を広げては本末転倒です。この先ずっとそうしろとは言っていません。

今しなければならない事、10の行動指針を出来るだけ守って感染拡大の防止につなげていきましょう。

 

 

では本日も頑張って参ります!



2020年4月23日 09:35 |




『対面指導、原則崩さぬ文科省』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れところにより曇り、最高気温は13度となり少し肌寒い1日となりそうです。

 

本日4月22日「カーペンターズの日」です

ユニバーサルミュージックが制定。1969年のこの日、ポップス・グループのカーペンターズがメジャー活動を開始した。

 

 

さて本日のお話は「対面指導、原則崩さぬ文科省」のお話です。

 

新型コロナウィルスの感染拡大による学校の休校により、生徒らの教育に影響がでている。

海外ではオンライン授業は一般的になって来ましたが、日本でオンライン授業が行われている自治体は全国でわずか5%にとどまり、教育の停滞懸念があります。

文科省は原則、対面指導にこだわりオンライン授業だけでは単位として原則認めない方針であり、今後影響が長引けば益々教育の格差が心配されます。

休校期間が長びくにつれ、学習環境が整わないまま受験を控える生徒や保護者の懸念は深まる一方です。

 

 

以下、ご興味の有る方は、少々長くなりますがお付き合い下さい。

 

 

新型コロナウィルスの感染拡大による休校が長期化する小中高校で、学習の遅れを防ぐオンライン授業の導入が進んでいないことが、日本経済新聞の調べで分かった。

対面指導なしでは原則、単位として認めない文部科学省の規制が高校側の消極姿勢につながっている。

1部の自治体が実施を計画していることから地域による学力差も生じかねず、生徒や保護者らが教育機会の均等を求める声は切実だ。

 

日本経済新聞が、緊急事態宣言を受けて「特定警戒都道府県」に指定された13都道府県に、休校中の学習支援の方法を聞いたところ、

公立高校で同時双方小型のオンライン授業を実施する計画があると答えたのは東京、茨城、石川、岐阜、愛知の5都県で、全県で直ちに実施するとの回答は岐阜県のみだった。

 

自治体や学校ごとでデジタル環境の違いはあるものの、多くで導入が進まない大きな原因に単位認定の仕組みがある。

学校教育法施行規則は通信制などを除く学校に対し、オンライン事業を「対面事業と同等の教育効果を有すると認める」ものに限った上で、取得できる単位数も前課程の修了要件の5割弱までと定める。

 

実施した科目は、その後に対面で内容を補う必要があるとも規定しており、文科省の担当者は「オンライン授業だけでは単位として原則認められない」と言う。

岐阜県教育委員会は「あくまで家庭学習支援の位置づけで、どう活用するかは各高校が判断する」と話す。

 

オンライン上の積極展開を求める声は、かねて教育会や経済界で上がっていた。文科省も端末配備を急ぐ方針は打ち出したが、教室での一斉授業を優先する姿勢は変えていない。

こうした構図はビデオ通話などによる遠隔診療の規制緩和に消極的だった厚生労働省の姿勢と似通う。

 

東北大大学院の堀田龍也教授(教育工学)は「同じ環境で同じ教育を受けさせる「超平等主義」が遠隔事業の普及を阻んでいる。

教員は学校のホームページから課題を出すなど、できることから取り込むべきだ」と話す。

 

休講期間が長引くにつれ、学習環境が整わないまま受験を迎える生徒や保護者の懸念は深まる一方だ。

 

愛知県立高校3年の男子生徒の母親は「5月に学校が再開するかどうかもわからない。家庭だけでは学習レベルに差がついてしまう」と話す。

生徒は東京の私立大を目指し、4月から学習塾に通い始めたが、11日以降は閉鎖され、授業は動画配信に切り替わった。

「学校でも塾でも良い、対面での指導に近い環境を作って欲しい」とオンライン授業の実施を訴えた。

 

公立小中学校でも遠隔授業の普及が一段と進んでいない。東京23区のほか、12の都道府県庁所在市の計39自治体で導入を実施・計画しているところはなかった。

ネットでの学習環境の未整備などが主な理由で、どう法施行規則は小中についても、学年ごとに定められた「標準授業時数」に加算しないとしている。

 

文科省は21日、休校中の公立校でオンライン授業を実施する自治体は全国の5%しかなかったと発表した。

全国高等学校長協会の萩原聡会長は「学校の再開状況や学習環境も踏まえ、受験生の間の平等性をいかに担保するのか、国は早急に調整すべきだ」と強調している。

 

 

我が家では、長期休校の影響で生活時間もまばらでダラダラしています。学校からは、課題等ありますが、家庭では色々な誘惑もあり集中出来ないと思います。

日本も布マスクを配る以前に、早期にオンライン授業の整備、導入を実施して欲しいですね。

 

では今週も頑張って参ります!

 



2020年4月22日 10:40 |




『ホテルや旅館、見えぬ出口』


おはようございます。

 

今日の天気は曇り時々晴れ、最高気温は18度となります。

 

本日4月21日「民法の日」です。

日本民間放送連盟(民放連)が1968年に「放送広告の日」として制定。1993年に民法に改称した。

1951年のこの日、日本で初めて民法16社に放送の予備免許が与えられ、翌1952年のこの日に民放連が発足した。

 

 

さて本日のお話は「ホテルや旅館、見えぬ出口」です。

 

中部のホテルや旅館が経営の危機にさらされています。

インバウンド(訪日外国人)やリニア新幹線への期待感から、建設ラッシュが続いてきた中部地区だが、

新型コロナウィルスの影響で、訪日客の減少や人事異動、出張や旅行需要が蒸発した。

更に、春先の行楽シーズンの書き入れ時が重なり、売り上げは大幅に激減している。

関係者は、このまま夏まで影響が続けば経営はもたないとの声もあり、早期支援が急がれます。

 

以下ご興味ある方は、少々長くなりますがお付き合い下さい

 

新型コロナウィルスの猛威が収まらない中、中部地方のホテル業界で休業や新規の中止が相次いでいる。

訪日外国人(インバウンド)の増加や2027年開業予定のリニア中央新幹線への期待感から宿泊施設の建設ラッシュが続いていたが、今後の景気次第では長期の需給ギャップが懸念されている。

 

愛知を中心に全国で27カ所のビジネスホテルを展開するABホテルはこのほど、岐阜や鳥取で予定していたホテル4カ所の開業を取りやめると発表した。

「新型コロナが終息したとしても景気の先行きは不透明。当初の収支計画通りにはいかないと判断した」と言う。

 

中でも力を入れていたのが21年8月に開業予定だった岐阜県高山市のプロジェクトだ。小京都とも呼ばれる「古い町並み」を目当てに欧米の裕福層らが急増。

インバウンドに押されて宿泊予約は取りにくくなっている日本人観光客に商機を見いだす戦略を描いていた。

着工はまだだが、建設業者や地主に解約金を払う。

 

ワシントンホテルは12月、名古屋駅前に新店舗の開業を控える。工事は計画通りに進むが「コロナの影響で利用者が見込めなければ、開業時期をずらす可能性もある」。

手元資金に万全を期すため、30億円の融資を柔軟に引き出せるコミットラインを金融機関と結んだ。

宿泊客の「蒸発」で都心部を中心に休業を踏み切る施設も相次ぐ。リゾートトラストは名古屋市内で運営するホテル2カ所を6月末まで休業する。

既に予約済みの顧客には市内の系列ホテルを手当てする。

顧客の集約で施設の稼働コストを抑える狙い。名古屋鉄道やJR系のホテルも同様の動きをとる。

 

新城や蒲郡で温泉宿などを経営するある事業者は、予約がない日は臨機応変に休館するようにした。

「光熱費や人件費は客の増減にかかわらずかさむ。コストだけ出ていく状況で、開けてても仕方がない」と言う。

 

こうした状況に、中小旅館などで作る愛知県ホテル・旅館生活衛生同業組合の加藤忠則専務理事は、

「家族旅行や部活動の合宿自粛が夏休みまで続けば、廃業や倒産が増える可能性がある」と危機感を募らせる。

同組合は8日、県に固定資産税等の重さを訴えた。

 

新型コロナの感染が急速に広がった3月以降、中部では三重県志摩市の旅館を運営する「星たる観光」が破産申請を決めるなど、関連倒産が出始めている。

こうした宿泊施設は過去の過剰投資を回収できず、もともと経営が悪化していたところに新型コロナが追い打ちをかけた。

業界関係者は今後、運転資金が枯渇すれば経営や財政が比較的健全な施設まで不況に立たされかねないと懸念している。

名古屋市内のホテルでは稼働率が1割台も多く、ほとんどが3割台以下の状況です。

今後、コロナの終息の見込みも不透明で、今後廃業や倒産が増える可能性があり、早期の支援や打開策が急がれます。

 

では本日も頑張って参ります!

 



2020年4月21日 09:30 |




『忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ第3弾』


おはようございます。

 

今日の天気は曇りのち雨、夕方17時ごろから雨となる模様です。最高気温は18度ほどとなりそうです。

本日4月17日「職安記念日(ハローワークの日)」です。

1947年のこの日、それまでの職業紹介所が「公共職業安定所」と名前を改めた。現在は「ハローワーク」と言う愛称で呼ばれている。

公共職業安定所は、職業紹介・職業指導・失業保険等、「職業安定法」の目的を達するための事業を無料で行う施設である。

 

 

さて本日は「忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ」第3弾のお話です。

本日がシリーズ第3弾、最後になります。どうぞ皆様お付き合い下さい。

「どんな疫病だろうが戦争だろうが飢饉(ききん)だろうが、これほど多くの人間が、これほど短期間に亡くなった例はない」。

米国の「スペイン・インフルエンザ」被害を詳細にまとめた名著といわれる「史上最悪のインフルエンザ」で著者の歴史学者アルフレッド・W、クロスビーはこう述べている。

だがこの本の原題は「アメリカの忘れられたパンデミック」である。戦争も自然災害後をも上回る人的被害を出したにもかかわらず、人々は忘れてしまったのだ。

 

それは日本も同じだった。「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」を著した歴史人口学者の速水融氏は、

「驚くべきことに、このスペイン・インフルエンザについて、日本ではそれをタイトルとした一冊の著書もなく、論文すらごく少数あるに過ぎない」と語っている。

 

忘れられた理由として、同時期の第一次世界大戦、日本では数年後の関東大震災により記憶の片隅に追いやられだと指摘されている。

さらに大きな要因として、インフルエンザの致死率が低かったことも影響していると言う。

 

「スペイン・インフルエンザ」の全流行期を通じての致死率は2%程度だった。

21世紀に出現した重症性呼吸器症候群(SARS=約10%)、中東呼吸器症候群(MERS= 30%超)と比べても格段に低い。

 

クロスビーは「概して我々は、死亡率は低いが早晩自分たちが関わることになるはずの現実的な病気より、自分たちがほとんど罹(かか)りそうもない高い致死率を持つ病気の方にずっと恐怖を抱くものである」と書いている。

 

「史上最悪のインフルエンザ」の訳者で、米疾病対策センター(CDC)に在籍経験がある仙台医療センターの西村秀一ウィルスセンター長は、

「インフルエンザの怖いところは一度にたくさんの人が感染すること。致死率が低くても感染者の数が多ければ死者の絶対数は多くなる」と警告する。

 

致死率が高く、すぐに重篤になる場合は患者は動き回れず、感染は簡単に広がらない。大半が軽症で済む感染症こそ警戒すべきだと言う。

現在世界を苦しめている新型コロナウィルスと類似した面は多い。

 

では、私たちは100年前パンデミックから何を学ぶべきなのか。

 

西村氏は「脅しすぎは良くないが、パンデミックは第2波があり得る。冬に来ると被害が大きい。為政者、行政は腹をくくって医療体制などの準備を進めておくべきだ。

今はそのための時間をもらっていると考えた方がいい」と話す。

そして「コロナと言う一時被害を防ぐのが大事だが、それによる経済的な二次被害で死者を出しては元も子もない。貧困者などの手当ての大切さも教訓」と言う。

 

人類とウィルスとの戦いは、両者が存在する限り永久に繰り返されます。

過去の教訓を生かし第二波への備えを進めておく必要がありますね。

 

では今週もラスト、頑張って参ります。



2020年4月17日 09:45 |




『忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ第2弾』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れ時々曇り、最高気温は22度となり穏やかな1日となりそうです。

 

本日4月16日は「チャップリンデー」です。

1889年のこの日、20世紀最大の映画作家・喜劇俳優のチャールズ・チャップリンがイギリスで生まれた。

口ひげ、だぶだぶのズボン、どた靴、ステッキ、山高帽と言う独自のスタイルで社会を風刺し、世界的な人気者になった。

「モダン・タイムス」「ライムライト」と多数の作品を作った。

 

 

さて本日の話は「忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ」第2弾のお話です。

 

 

昨日での話でもあったスペイン風邪。

3年の期間を経てようやく終息したのだが、第一次世界大戦中の最中、その間の日本の状況はどの様だったのか。

ご興味のある方はお付き合い下さい。

 

 

「流行性感冒と診断され、直ちに御仮床にお就きになり、以後15日の御床払まで安静に過ごされる」

1918年11月3日の昭和天皇実録の記述だ。

「スペイン・インフルエンザ」は「流行性感冒」と言われ、皇太子なった17歳の昭和天皇も患った。皇室では感染した武田宮恒久王が19年4月に肺炎で死去している。

 

欧米の大流行から4ヶ月ほど経った18年10月ごろから日本でも本格的な流行が始まった。国内では2度の感染爆発を迎えることになるが、「前流行」と呼ばれる時期だ。

22年刊行の内務省衛生局編「流行性感冒」は 「交通頻繁なる都市に発しこれより放射状にその周囲村落を侵襲する常とせり」と記述している。

 

「スペイン風邪」を主題にした国内唯一の書籍、速水融「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」によると、感染はほぼ3週間で全国に広がったと言う。

 

新聞は盛んに「流行性感冒猖獗(しょうけつ=猛威)と報じ、東京では各病院は満杯となり、新たな「入院は皆お断り」の始末であった」。

死者の急増で各地の火葬場は大混乱となった。

 

同書によると医療体制の整っていない地方は特に悲惨で、患者の半数以上は治療を受けられない村(青森県北津軽郡)や人口約1000人中970人が感染して70人が死亡、

「一村全滅」(福井県の山間部)と報じられた地域もあった。

 

医療従事者の感染も深刻で、「医者という医者がほとんど風邪で寝込んでしまって動きができず、また壮年の医者が相次いで亡くなった」。

海外と同様、若年性壮年層の犠牲者が多かった。

 

著名人では評論家の島村抱月が感染で亡くなり、女優の松井須磨子が後追い自殺する悲劇が起きた。

前流行は翌19年の夏前には収束した。内務省の記録では患者約2117万人。当時の国民の4割が感染し、死亡率は1.22%だった。

 

そして同年秋から「後流行」がやってくる。毎年12月1日は徴兵された新兵の入営日で、そこから感染が爆発的に広がる。

「この軍隊における罹患(りかん)こそ本格的な「後流行」の点火剤となった」。

 

密閉・密集・密接環境の軍隊は感染の温床で、20年1月の新聞は陸軍の内外の患者約2万6000人、死者約1300人、死亡率5.2%と伝えている。

海軍でも前流行期に軍艦(矢矧(やはぎ))で乗員469人中306人が感染、48人が死亡する惨事があった。

 

後流行は20年夏に収束。患者は約241万人、死者は約12万8000人だった。

感染が前流行の1割に激減したのは多くの人が免疫を獲得したためと言われている。一方致死率は5.29%と4倍以上に跳ね上がった。

 

内務省の記録では全流行期間の総感染者約2380万人、死者約38万9000人、死亡率1.63%とされている。

速水融氏はこれを過少と見て、死者は約45万3000人と試算している。

 

最近の報道では、終息まで最低でも1〜2年は掛かるとの見解も有ります。

早期終息との甘い期待は無くして、早急に時代に会った行動をする必要があると感じます。

 

では本日も頑張って参ります!

 



2020年4月16日 09:50 |




『忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ第1弾』


おはようございます。

 

今日の天気は晴れ、ところにより曇り、最高気温は21度となり過ごしやすい1日となりそうです。

 

本日4月15日は「ヘリコプターの日」です。

全日本航空事業連合会は1986年に制定。

ヘリコプターの原理を考え出したレオナルド・ダ・ビンチの1452年の誕生日。

ヘリコプターの重要性をPRし、第二の空の足として認識してもらうことを目的としている。

 

 

さて本日のお話は「忘れられたパンデミック、スペイン・インフルエンザ」第1弾のお話です。

 

100年前、スペイン風邪と呼ばれ、世界中を恐怖のどん底におとしめた、インフルエンザ。

死者は何と最大1億とも言われています。かつてはウィルスの認識も無く、また治療薬のワクチンなど無かった時代でした。

現在、新型コロナは有効なワクチンが無い今、その恐怖が現実になろうとしています。

はたして過去の教訓を生かし乗り越えていけるのか。

 

ご興味のある方は少々長くなりますが以下、お付き合い下さい。

 

 

およそ100年前、人類は史上最悪と言われる感染症パンデミックを経験した。「スペイン風邪」とも呼ばれた新型インフルエンザだ。

世界人口の3分の1から半数近くが感染。死者は5000万人〜8000万人、最大で1億人と言う説もある。

この「ウィルスとの世界大戦」の歴史は、今猛威を振るう新型コロナウィルスに対処するためにあたり、多くの示唆を与えてくれるのではないだろうか。

 

それは1918年3月、米国カンザス州の陸軍基地で始まった。インフルエンザの症状を訴える兵士が続出。

「3月だけで233名の肺炎患者が出、うち48名が死亡していた。」

(アルフレッド・W・クロスビー「史上最悪のインフルエンザ」)。だがこの出来事は特段注目されることはなかった。

 

ところが、その後も米国各地の兵舎、学校、工場などで集団感染が発生した。

春には世界各地でも同様の感染が見られた。第一波と言われる感染爆発だが、真の発生時は米国以外の可能性もあり、不明のままだ。

 

ときは第一次世界大戦のさなか。米国から毎月数十万人の兵士が欧州に渡っており、感染者を含む軍隊は「ウィルスの運び屋」となった。

大人数が密集する兵員輸送船、塹壕(ざんごう)や兵舎は格好のウィルス培養の場となり、5月ごろから西部戦線、夏には欧州全域で感染が広がった。

 

感染はアジア、アフリカ、南半球に飛び火し、秋以降に世界的なパンデミックとなる。第二波である。

軽傷者の多かった第一波より格段に致死率が高かった。

「病性多くは重症にして珠(こと)に肺炎等の合併症多く、又(また)時に電撃性なるあり」。(内務省衛生局編)

健康な人が発症12時間以内に死亡するケースが多数報告された。

 

米国では工場労働者が大量欠勤し、医療関係、警察、鉄道などでも感染が広がり、公共サービスが低下した。

病院は満杯になり、各地で棺桶が足りなくなった。

欧州戦線では対峙していた全兵士の半数以上が感染。

「軍隊にありては其(そ)の戦力の殆(ほとん)ど4分の1を失いたるものであり」と言う惨状で、米軍では大戦で戦死した約10万人の半数近くがインフルエンザによる病死だった。

 

大戦の総戦死者の6割(約1000万人)が戦病死で、その3分の1がインフルエンザの原因とされており、戦争の終結を早めたと言われている。

交戦国は感染爆発を秘匿し、中立国のスペインに関する報道が先行したため、「スペイン・インフルエンザ(日本では一部新聞が風邪と表記)」と呼ばれた。

 

第二波は12月には収束したが、1919年初頭から春にかけて第3波が襲いかかり世界をなめつくした。

各地の死者は欧州で230万人、インド1850万人、米国68万人、アフリカ238万人、中国400万〜950万人、日本39万〜45万人と言われている。

人類史上これまで大発生したいかなる病気よりも多くの人々を死に至らしめた」。

 

高齢者よりも18歳から30歳代後半までの若年、壮年層の犠牲者が多いのは特徴だった。

パンデミックは翌20年まで続いたが、感染者数と致死率は格段に縮小し、季節性のインフルエンザとなった。

当時はウィルスを押さえ込む特効薬もワクチンもなく、収束は多くの人が一定程度の免疫を獲得したためとも言われているが、確かな事はよくわかっていない。

 

驚く事に治療薬が出来たから、終息した訳では無かったのですね。現代医学では全く同じ事になるとは思えないですが、やはり一刻も早いワクチン開発が待たれます。

 

では今週も頑張って参ります!

 

 



2020年4月15日 09:50 |




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