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『豆腐の日』


おはようございます。

 

今日の天気は曇り時々晴れ、最高気温は28度になりますが比較的蒸し暑い日になりそうです。

 

本日10月2日は、(豆腐の日)です。

日本豆腐協会が1993 (平成5) 年に制定。

「とう(10)ふ(2)」の語呂合せ。

 

 

さて自らの肉体を自在に作る技術を人類がひとたび手にしたらどんな未来が待っているだろうか。そんな想像を膨らませ取材が始まった。

羽田空港の駐機場をのぞむ川崎市の研究開発拠点。リコーの研究室で、両手で持てそうな小型プリンターがせわしなく動く。

左右に走るヘッド部から、ポタポタと雫が落ちる。濡れ出たインクではない。

一滴ずつが神経細胞を含む液体だ。ヘッドが小刻みに行き来し、絵や文字を印刷する代わりに神経細胞を丁寧に敷き詰める。

1から2時間で最大20層ほど積み重なり、約1センチメートル角のサイコロ形をした塊になる。

神経細胞は再生医療の切り札とされるi PS細胞から育てた。

この3D プリンターの技術を使えば、細胞の塊を様々な形に変えたり、異なる細胞を混ぜ合わせたりできる。

将来は大脳皮質の1部を作り、病気や怪我で傷んだ脳の治療に役立てる。

事務機器のインクジェットプリンターを担当した開発員も加わり、研究は熱を帯びている。

 

2019年春、イスラエルのテルアビブ大学が3Dプリンターで人の細胞を積み上げ、血管まで備えたミニ心臓を作ったとのニュースが伝わった。

佐賀大学も、人の細胞から血管を組み立て、人への移植を目指している。

本物そっくりの臓器をいかに実現するかが大きな課題だ。

 

臓器すらも作れる時代が間近に迫り、遠くない未来に臓器は(量産品)に変わる。衰えたり痛んだりした臓器は、スペア(予備)の臓器と取り替え、命ある限り補える。

そうなれば私たちの肉体は朽ちるだけのものではなくなる。

 

フランス生まれの外科医アレクシス・カレルが血管をつなぎ合わせる技術を究め、臓器移植への道を開いてノーベル生理学・医学賞を受賞したのが1912年。

60年代から始まったとされる移植医療は、深刻な臓器不足に直面する。

腎不全患者などが望む腎臓移植は、国内では年間1500件前後。約8割が健康な人からの提供で、1万人以上の患者が移植を待つ。

量産臓器が既存の移植医療を一変させるのは確かだ。

 

東京大学の中内啓光特任教授は「今から30年もすると、長生きしている人の多くは新たな技術で体を補い、

生まれたときのままの体でいる人は少数派になっているだろう」とみる。

そして量産した臓器は治療の選択肢として珍しくはなくなる。

 

中内特任教授は驚くような方法で自然な臓器を作ろうとしている。

豚の受精卵に人のi PS細胞を仕込み、本来は豚の胎児がもつ膵臓(すいぞう)や腎臓を人の物に置き換える計画を温める。

生まれたブタから人の臓器を取り出し、移植を待ちわびる患者を救うのだと言う。

19年秋からはマウスの受精卵にそのi PS細胞を入れ、きちんと育つかどうかを調べる実験にとりかかった。

 

防衛医科大学のチームは最近、血小板や赤血球の働きをする人工血液を開発した。

大量出血で死にそうな10匹のウサギに輸血をしたところ、6匹の命を永らえたと言う。

人口なので血液型とは無縁だ。研究成果が公になると「血液型占いはどうなっちゃうの?」 「輸血したら自分でなくなっちゃう?」と多くの反響を呼んだ。

 

i PS細胞は、京都大学の山中伸弥教授が2007年にヒトの細胞での作成に成功し、12年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

14年には日本の理化学研究所などが目の難病「加齢黄斑変性」の患者にi PS細胞から育てた細胞を初めて移植した。

一般の人々の目に映る医療の姿はi PS細胞の誕生前後でがらりと変わった。

 

京都大学i PS細胞研究所上広倫理研究部門の藤田みさお特定教授は「動物を使って人の臓器の作成を目指す研究は新しく、議論すべき対象になっている」と指摘する。

地殻変動を引き引き起こしたi PS細胞の(生み親)である山中教授は「大きな倫理的課題を生みだしたことに気づき呆然としたことを覚えている。

どのような研究にも光と影がある。

うまく使えば人類の福音となるが、使い方を誤ると人類の脅威となる」と露呈した。

 

私は、倫理的課題も大きくありますが、失われた機能を蘇らせる可能性を秘めたこの研究に賛同したいです。

 

では本日も頑張って参ります。


2019年10月 2日 08:27 |



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