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『家庭用蓄電池商戦』おはようございます。
今日の天気は曇りですが、全般的に雨が降りやすい天気となる模様です。 最高気温は21度と少し肌寒く感じる一日となります。
本日10月18日は「ドライバーの日」です。 物流産業新聞社が制定。 「ド(10)ライ(1)バー(8)のごろ合わせ。 トラック・バス・タクシー等のあらゆるドライバーに感謝するとともに、プロドライバーの地位向上を目指す日。
さて本日は「家庭用蓄電池商戦」のお話です。 少し長くなりますのでご興味のある方はお付き合い下さい。
家庭用太陽光発電の固定価格買い取り制度(FIT)の期間が11月から順次終了する。 売電収入を得ていた家庭が自家消費にシフトする動きや防災事業をにらみ、蓄電池メーカーが新製品も相次ぎ投入している。 米テスラや中国大手は価格破壊をもくろみ、日本勢は太陽光パネルで築いた既存顧客への売り込みを急ぐ。 年30万台に拡大する市場の争奪戦が始まった。
「やはりここまで下がるのか」。 熊本市に住む男性(70)に9月、九州電力からFITの買取期間が11月末に終了するとの通知が送られてきた。 自宅の太陽光パネルで発電した電気の買取価格が従来の1キロワット時あたり48円から7円に下がるとの内容だ。 売電メリットが薄れた男性は、電気を有効利用するため蓄電池の購入を決断した。 11月に納入される予定だが、価格は設置工事費用含め約200万円になる。 男性は「災害時の備えと言う面もあるが、高い買い物になった」と苦笑いする。
FITの前身となる家庭用太陽光の余剰電力買い取り制度が始まったのは2009年。 10年間の買取期間が終わる過程が11月から出始める。 19年だけで50万戸、23年までに累計165万戸が(卒FIT)を迎え、電力各社による買取価格が引き下げられる。
売電から自家消費に移行する上では蓄電池が欠かせず、自然災害が頻発する日本では防災の観点からもニーズが大きい。
日本電機工業会(JEMA)は家庭用蓄電池の年間出荷台数が、18年度の7万台から30年度には最大28.9万台まで伸びると予想する。 現在200万〜250万とされる初期費用を削減できれば普及が加速するため、世界の蓄電池大手が日本に狙いを定めている。
テスラは15日、すでに米国などで手がける家庭用蓄電池「パワーウォール」を20年春に日本で売り出すと発表した。特徴はネット直販で99万円と言う低価格だ。 電気自動車(EV)で培った蓄電池の運用ノウハウを家庭用にも投入する。
太陽光パネルで国内シェア首位の韓国のハンファQセルズも、20年から蓄電池の新製品を投入し本格的な拡販を目指す。 一方で日本メーカーは既存顧客の囲い込みに注力する。太陽光パネルの寿命は25年〜30年程度とされる。 海外勢の蓄電池を導入が進み顧客との絆が切れると、いずれ到来する買い替え需要を逃しかねないからだ。
シャープは20年1月に、出力を高めるなどした蓄電池の新製品を販売。 人工知能(AI)でパネルと電池を統合制御し、電力使用を効率化できるサービスを提供する。 京セラも長寿命の蓄電池を独自開発し20年1月に販売する。 パナソニックは複数機種を展開し蓄電容量によっては100万円台の家庭用製品を販売する。 日本勢は太陽光パネルで00年代半ばに世界上位を占めたが、中国メーカーの安価攻勢に対抗できなかった。
家庭用蓄電池では、その苦い経験からも品質と価格、双方のバランスを考えた戦略が必要となりそうです。
では本日も頑張って参ります。
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