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『はやぶさ2、新たな旅路』皆様お疲れ様でございます。
今日の最高気温は33℃ほどでしたが、大変暑い1日となりました。 夕方頃からは激しい雷雨もあり、今後しばらく、夕方などには落雷や突然の雨に注意が必要です。 明日から多くの方が連休となりますね。緊急事態宣言中なので不要不急の外出は控えて参りましょう。
さて本日のお話は「はやぶさ2、新たな旅路」です。
「はやぶさ2」とは、小惑星「りゅうぐう」に2018年6月に着陸し、人工的なクレーター(くぼち)を作り、砂や石を採取するという世界初の偉業を成し遂げた宇宙探査機です。 この石や砂は、46億年前の太陽系の誕生が解明されるかもしれない貴重なサンプル、はやぶさ2は2020年12月に地球に帰還し、サンプルの入ったカプセルを地球に投下する計画だ。 更には、新たな小惑星へと約10年を掛け旅に出ようとしている。夢とロマンの新たな旅路です。
以下、ご興味のある方はお付き合いください。
小惑星「りゅうぐう」へ着陸した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球に帰還する。小惑星のかけらが入ったカプセルを地球へ投下した後、およそ10年をかけて別の小惑星を目指す新たな宇宙探査へと旅立つ。 はやぶさは小惑星の地下にあった物質の採取に成功したとみられ、カプセルの中の試料は太陽系の成り立ちなどを探る貴重な手がかりになると期待される。
はやぶさ2は、2010年に小惑星「いとかわ」の微粒子を地球に持ち帰った初代「はやぶさ」の後継機だ。 14年12月に打ち上げられ、15年12月に地球の重力を利用して軌道を変える(スイングバイ)を実施。小惑星りゅうぐうに18年6月に到着した。 りゅうぐうは直径約900メートルでそろばん玉のような形状だ。 表面はゴツゴツとした岩塊に覆われ、着陸に適した平らな場所が少ない。
当初は1回目の着陸を18年10月に予定していたが、約4ヶ月後に延期。りゅうぐうの地形の立体地図を作り、安全に着陸できる場所を慎重に絞り込んだ。 19年2月、1回目の着陸を成功させ、地表の砂や石を採取できた模様だ。19年4月、はやぶさ2は小惑星に人工的にクレーター「くぼち」を作る世界初の実験にも成功した。 クレーターを作ったのは衝突で地面を掘り返し、中の物質を露出させるためだ。地中は地表に比べて太陽光や宇宙線による「風化」の影響を受けにくい。 太陽系が誕生した46億年前の痕跡を残すとされる。
19年7月、はやぶさ2はクレーター近くへの着陸に成功した。目標地点との誤差が60センチと言う高精度の着陸を成し遂げ、クレーターの周囲に飛び散って積もった中の砂や石を採取できた。
はやぶさ2は19年11月にりゅうぐうを出発した。地球に向けて飛行し、20年12月6日に小惑星の試料が入ったカプセルをオーストラリア南部の砂漠に着陸させる予定だ。カプセルは大気圏に秒速約12キロで突入。 パラシュートを開いて速度を緩め、信号を発しながら着陸する。信号をアンテナやレーダーで探すほか、カプセルが大気圏突入時に明るく光る軌道も手がかりにして回収する。
はやぶさ2には大きなトラブルもなく、探査機は健全な状態。地球帰還時に主力のイオンエンジンの燃料は半分程度残っている見通しだ。 はやぶさ2は「拡張ミッション」として宇宙探査を続ける。 JAXAは残りの燃料で到達できる354もの天体の中から、目的地の候補を2つの小惑星に絞り込んだ。いずれも平均直径が約10メートルと小型で、自転周期が約10分と高速で自転しているのが特徴だ。
2つの小惑星は高速で自転して遠心力が強い環境であるため、多くの岩石が集まったりゅうぐうなどとは構造が異なると推定される。 これまで探査されたことのない種類の天体で、科学的な成果が期待できる。
JAXAは9月をめどに計画を決定する。はやぶさ2は初期の目的を全て達成し、拡張ミッションは挑戦だ。打ち上げから15~17年という長期にわたって機器の性能を試す。はやぶさ2プロジェクトマネージャーの津田雄一さんは「いわば減価償却された探査機を有効活用するもの。積極的に面白い成果を狙いたい」と話す。
はやぶさ2の新たなミッション、壮大な夢が実現できると良いですね。
では本日はここまでと致します。
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